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新婚旅行で予防接種が必要な国はどこ? 厚生労働省検疫所で調べてみました

予防接種 「新婚旅行の準備に必要な計画の立て方」一覧

え?新婚旅行に行くのに予防接種が必要なの?

行き先によっては感染症のリスクとかもあるから必要みたいよ。

海外では、特に暖かい国や地域でマラリアや黄熱、狂犬病などの病気に感染するリスクがあります。

蚊の多い地域(マラリア)、野犬の多い地域(狂犬病)では、もし病気になってしまうと最悪の場合には死に至るケースも報告されています。

あなたは、せっかくの二人だけの楽しい時間を現地の病院で過ごしたくないですよね?

そうならないために、このページでは新婚旅行で予防接種が必要な理由や、必要な国について厚生労働省検疫所で調べたものをまとめたのでご覧ください。

新婚旅行で予防接種が必要な理由

野犬

新婚旅行に人気のリゾート地でもあるバリ島(インドネシア)は野犬も多く、狂犬病の発生率が非常に高いことを知っていますか?

狂犬病は感染した動物に咬まれることで感染します。

唾液のついた爪で引っ掻かれても感染の危険があり、狂犬病を発症すると現在の医学では治療法がなく、ほぼ100%が死亡する怖い病気です。

怖いのは狂犬病だけではありません。

黄熱やポリオ、日本脳炎やA型肝炎など、かかってしまうと重症化するような病気や感染症が世界にはたくさん存在します。

新婚旅行で予防接種が必要な理由は2つです。

  • 入国の条件に予防接種がある国がある
  • 自分自身を感染症から守り、周りの人の二次感染も防ぐ

入国の条件に予防接種がある国がある

入国する時に、黄熱の予防接種証明書の提示が求められる国があります。

それは、主にアフリカの熱帯地域や南米の熱帯地域の国々です。

また、黄熱の流行国から入国するときに予防接種証明書の提示が求められる国もありますので、乗り継ぎの時に証明書が必要になる場合もあります。

詳しくは渡航先の国の在日大使館や入学先、お近くの検疫所などで確認しておきましょう。

自分自身を感染症から守り、周りの人の二次感染も防ぐ

外国では、日本にはない病気が発生していて、日本にいる時よりも感染する危険が大きい病気があります。

予防接種を受けることで予防できる病気は限られていますが、予防接種を受けることで感染症にかかるリスクを下げることができます。

必要な予防接種は、渡航先、渡航期間、渡航形態、自身の年齢、健康状態、予防接種歴などによって異なり、事前に渡航先の感染症情報を収集するとともに、それぞれの予防接種について理解した上で、渡航者一人一人が、どの予防接種を受けるかを決める必要があります。

予防接種の種類

以下の予防接種の定期スケジュールについては、国立感染症研究所の予防接種スケジュールをご確認ください。

予防接種 対象
黄熱 感染リスクのある地域に渡航する人
A型肝炎 途上国に長期(1か月以上)滞在する人。特に60歳以下
B型肝炎 血液に接触する可能性のある人
破傷風 冒険旅行などでけがをする可能性の高い人
狂犬病 イヌやキツネ、コウモリなどの多い地域へ行く人で、特に近くに医療機関がない地域へ行く人
動物研究者など、動物と直接接触する人
ポリオ 流行地域に渡航する人
日本脳炎 流行地域に長期滞在する人(主に東南アジアでブタを飼っている農村部)

このほかにも、ジフテリア、麻しん、風しんなどの病気も予防接種で予防することが可能です。

詳しくは、国立感染症研究所のホームページをご覧ください。

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新婚旅行で予防接種が必要な国

バリ島

新婚旅行で検討する予防接種の種類と必要な国

下の表は日本国内で承認されているワクチンについて渡航地域別に目安を示したもので、このほかにも国内で承認されていないワクチンもあります。

予防接種の必要な基準として、短期観光客向けと長期滞在者向け(1ヶ月以上)がありますが、新婚旅行の場合は「短期」となる場合がほとんどです。

1ヶ月以上の場合は「長期」のリストをご覧ください。

短期観光客向け

地域 Area 黄熱 A型肝炎
北アメリカ Northern America    
カリブ Caribbean  
中央アメリカ Central America
南アメリカ South America
中央アジア Central Asia  
東アジア Eastern Asia  
東南アジア South-eastern Asia  
南アジア Southern Asia  
西アジア Western Asia  
豪州・ニュージーランド Australia and New Zealand    
メラネシア Melanesia  
ミクロネシア Micronesia  
ポリネシア Polynesia  
北アフリカ Northern Africa
東アフリカ Eastern Africa
中央アフリカ Middle Africa
西アフリカ Western Africa
南アフリカ Southern Africa  
北ヨーロッパ Northern Europe    
東ヨーロッパ Eastern Europe    
西ヨーロッパ Western Europe    
南ヨーロッパ Southern Europe    

長期滞在者向け(1ヶ月以上)

地域 Area 黄熱 A型肝炎 B型肝炎 ポリオ 狂犬病 日本脳炎
北アメリカ Northern America          
カリブ Caribbean      
中央アメリカ Central America    
南アメリカ South America    
中央アジア Central Asia      
東アジア Eastern Asia    
東南アジア South-eastern Asia    
南アジア Southern Asia  
西アジア Western Asia    
豪州・ニュージーランド Australia and New Zealand            
メラネシア Melanesia      
ミクロネシア Micronesia      
ポリネシア Polynesia      
北アフリカ Northern Africa    
東アフリカ Eastern Africa  
中央アフリカ Middle Africa  
西アフリカ Western Africa  
南アフリカ Southern Africa      
北ヨーロッパ Northern Europe          
東ヨーロッパ Eastern Europe      
西ヨーロッパ Western Europe          
南ヨーロッパ Southern Europe      

●:黄熱に感染するリスクがある地域に渡航する場合は予防接種が必要
▲:北アフリカのうちスーダン南部に渡航する場合は予防接種が必要
◎:渡航前の予防接種をお勧めしています
〇:局地的な発生があるなど、リスクがある場合には接種を検討してください
※:麻しん、風しん、破傷風、インフルエンザは渡航先にかかわらず、必要な方には予防接種をお勧めしています。

予防接種が打てる医療機関の探し方

予防接種が打てる医療機関の探し方は2通りあります。

各地方の検疫所で予防接種をする方法

予防接種を受けるための診療情報については、下記関連ページにある情報を参照の上、各研究実施医療機関のホームページ等を参照して直接、お問い合わせ下さい。

予防接種機関データベースで検索する

予防接種機関データベースとは、検疫所に寄せられた渡航者向け予防接種機関の情報を蓄積したデータベースで、県名、施設名、ワクチン名などを入力して検索することができます。

医療機関が個別に扱っている輸入ワクチンについても、一部検索することが可能ですが、日本で承認されていないワクチンについては、副作用発生時の医薬品副作用被害救済制度の対象になりませんのでご注意ください。

>>>予防接種機関データベースで検索する

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まとめ

海外へ新婚旅行に行くとき、その国や地域によっては病気や感染症にかかってしまうことがあることを知っておきましょう。

そして、必要であれば感染予防のためのワクチンを打っておく必要がありますので、必ず入国のときに必要な手順を踏んでおくようにしましょう。

あなたが行きたい国や地域はワクチンが必要じゃないですか?

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